【一流ジョッキー藤田騎手引退!】どうなる競馬会?
■一流ジョッキー藤田騎手が突然の引退
9月6日競馬界でも一目を置かれる名騎手の藤田伸二騎手が突然の引退を発表した。
理由はJRAのエージェント制度だ。
「何が面白いかわからない。モチベーションがなくなった」と表明。
藤田騎手と言えば、JRA通算1918勝・GⅠ勝利17勝を誇る一流の騎手だ。
そんな名騎手のモチベーションまで無くしてしまうエージェント制度とは何か、
そして今後競馬界はどうなってしまうのだろうか。
■JRAエージェント制度ってなに?
そもそもこのJRAエージェント制度とはいったいどういう制度なのだろうか。
競馬界のエージェント(騎乗依頼仲介者)制度とは、
騎乗依頼仲介者(きじょういらいちゅうかいしゃ)とは、日本の中央競馬において、「調教師から騎手に対する騎乗依頼を仲介する者」として日本中央競馬会(JRA)に届けを提出している者のことである。
ほかのスポーツにおける代理人、エージェントに相当する人物であり、一般には「エージェント」の呼称で呼ばれることが多い。利点:騎乗依頼仲介者(エージェント)を介することで、騎手は騎乗依頼の処理に追われることがなくなり、また調教師や馬主などとのしがらみにとらわれることなく騎乗する競走馬を選択することができる。それにより「強い馬に腕のいい騎手が乗る」という原則が確立
内容を見る限りでは、騎手は本来の騎手としての仕事に集中でき、
馬主、調教師側も基本的に調教に専念できるように思えるこの制度、
いったい何か問題だったのだろうか?
藤田騎手はこう語っている。
一生懸命に調教を頑張っている連中の活躍の場もなくなり、乗るチャンスも減り昔のように ピリピリとして切磋琢磨な勝負の世界には程遠い環境になっている
なるほど、このエージェント制度が逆に調教側のモチベーションを削いでしまっているようだ。
さらにエージェント(仲介者)の力が騎乗機会に影響し、活躍の場が減る者もいると指摘している。
このエージェント制度によって騎手側の藤田騎手もモチベーションがすっかりなくなり、
引退という決断になってしまったようだ。
ファンの多い藤田騎手の引退はネット上でも惜しまれる声が多かった。
■まとめ
エージェント制度のメリットとしては、騎手や調教側がそれぞれの仕事に専念出来ることだ、
実際に、地方の競馬で戦っていた騎手が、中央競馬で乗ることができるのも
エージェント制度があったからという声もある。
ただ、このエージェント制度のデメリットは、エージェント自体のパワーバランスだ。
JRAではもともと1仲介者につき担当できるのは騎手3人までとしていた。
しかしエージェントの多くは競馬新聞やスポーツ新聞の記者で、
仲介者同士がグループを組んでしまう事で、騎乗馬を融通し合うといった行為が行われていた。
複数の騎手を仲介できることで、八百長が起こる可能性があるということだ。
現在JRAでは1仲介者につき担当できる騎手の数を
「騎手3人+減量騎手1人」と決められているが、
これがどこまで効力があるかはわからない。
実際に一流騎手が引退を考えるほどのエージェント制度、
やはり何か問題はあるのだろう。
一流騎手はもちろん、若手の騎手が
エージェント制度をきっかけで引退することが
今後増えないことを祈りたい。