史上最強のダーツプレイヤー『フィル・テイラー』とは?
日本でも人気のDarts(ダーツ)について
最近日本でも競技人口が増えている『Darts(ダーツ)』
日本ではどちらかというと、液晶画面なども付いたボードが特徴のソフトダーツが人気ですね。
始まりはもちろん『ハードダーツ』です。
ハードダーツとは先端部分が金属製のチップでできており、ソフトダーツはプラスチックでできております。
ダーツの発祥は14世紀頃のイギリスで、戦争中に酒場でたむろしていた兵士たちが、
余興でワイン樽をめがけて矢を放つようになったことが起こりだといわれてます。
確かにいわれてみるとワイン樽の蓋にも見えてきますね。
さて、そんな今人気のDarts(ダーツ)ですが、もちろん世界ではたくさんの大会が開かれており、
その中でも大会の規模や賞金も含め最高峰といわれているのが、
『PDCワールド・ダーツ・チャンピオンシップ』です。
(PDC:プロフェッショナル・ダーツ・コーポレイションの略)
この世界最高峰といわれる大会は現在イギリス・ロンドンのアレクサンドラ・パレスという場所で行われており、
世界各地のダーツのトッププレイヤーが集結し王者を目指します。
もちろんこの大会は「ハードダーツ」の世界大会です。
そしてこのワールド・ダーツ・チャンピオンシップに幾度となく優勝し、
『史上最強』、世界NO.1の名を不動のモノとした人こそ、今回紹介する、「フィリップ・ダグラス・テイラー」こと、
“フィル”・テイラーです!
ダーツの王者フィル・テイラーという男の凄さ
フィル・テイラーは1960年8月13日生まれの現在55歳。1988年からダーツを始める。
イングランド西部ストーク・オン・トレント出身、『右投げ』で効き目が『左』、
ダーツのスタンスは『クローズスタンス』、グリップは『スリーフィンガー』。
先ほど紹介した世界最高峰のDarts大会を開催しているPDCの設立メンバーの一人。
ニックネームは【THE POWER】。
スポンサー:ターゲット(以前はユニコーン)
フィル・テイラーの凄さは、まず誰もが認める強さだ。
ダーツのセンスもあったのだろうとは思うが、それ以上に練習量がすごい、
ダーツを始めるきっかけとなった、1988年当時にダーツプレイヤーだったエリック・ブリストウと出会う。
そして、ダーツを始め毎日ブリストウと朝4時間、夜4時間の合計8時間を練習し続けたという。
この毎日8時間という練習量を今でもフィル・テイラーは行っているというから驚きだ。
練習内容もかなりハードなものばかりで、普通にやっていたらほとんどの人がこなせないメニューだろう。
(長時間ダーツを投げるという意味ではない)
世界最強のNO1プレイヤーの強さはすさまじい努力の結晶だった。
また、ダーツを投げる時のフォームもとてもきれいで、
ほとんど体がぶれないのも彼の特徴だ。
ダーツを投げる肘から指先だけが動いているように見える。
また、ハードダーツの大会で行われるゲームは【501(ファイヴ・オウ・ワン・ゲーム)】と言われ、
自分の持ち点、501点をダーツの得点分だけ減らしていき、
最も早く0点としたプレイヤーが勝利というものだ。
もちろんちょうど0点にしないとダメで、点数をマイナスにしてしまうと『バースト』と言って、
そのターンを投げる前の点数に戻ってしまう。
この501というゲームで最高のプレーというのがある。
それは、初心者では的に当てることも大変なダーツボードの『トリプル20点』を
3投とも射貫く技だ。ダーツ用語でトン・エイティー(Ton 80)180点(1ラウンド最高得点だ)
さらに凄いのが、このTon 80を2回連続で行い、3ラウンド目でトリプル20、トリプル19、ダブル12!
で、ちょうど501点を0にするという、
パーフェクトダーツ【ナイン=ダート・フィニッシュ】をするダーツプレイヤーがいる。
(ダーツの点数の計算などの紹介はまた次回しよう。)
これをやられた相手はさすがに言葉を失う。
相手のダーツの正確さに戦意喪失をしてしまうのも無理はないだろう。
もちろんそう簡単には『ナインダーツ』はできるものではない。
世界屈指のプロプレイヤーですら試合でナインダーツを決めることは本当に難しい。
しかし、史上最強の男、フィル・テイラーはプロですら難しいといわれるパーフェクトダーツの
【ナイン=ダート・フィニッシュ】を10回も公式の試合で行っている!
2年連続や同一年度に2回達成もしている。
さらに!!
なんと、2010年には史上初となる1試合で2回ナインダーツを達成!!!
もはや、自他ともに認めるダーツの神様です。
そして、もう十分わかったというかもしれませんが、フィル・テイラーの凄さはこんなもんじゃありません。
史上最強、世界NO.1王者といわれる所以が大会の成績です。
これをみてわかる通り、1994年から2015年までの間、世界最高峰といわれている、
PDCワールド・ダーツ・チャンピオンシップにおいて、14回も優勝しているのです。
さらに1995年から2002年の8年間連続チャンピオンにもなっているのです。
もちろん優勝を逃した年も、準優勝になっていることが多く、
1994年から2007年までの14年間は常にファイナルまで進んでいるのです。
もはや誰もが、フィル・テイラーと戦うためにこの大会に出ているようなものですね。
一番最近の2015年の大会も本当に惜しかった!!
フィル・テイラーもすごかったのですが、
優勝者のゲリー・アンダースンはこの時素晴らしいプレーを見せてました。
さすがのフィル・テイラーもこの時ばかりは完敗でしたね。
でもまだまだ王者として君臨していただき、現役で頑張ってもらいたいです!
私もフィル・テイラーとダーツができたら本当に人生最高の思い出になるんですが、
いつかそんな夢が叶えたらいいなと思います。