人類最速の男・ウサイン・ボルト!! 2大会連続2冠達成!!!
世界陸上・北京大会
第6日 男子200m決勝
ジャマイカ代表ウサイン・ボルト優勝。
2002年の世界ジュニア選手権で当時の大会史上最年少で優勝し、
その名を轟かせて以来、圧倒的な強さを誇り、故障に悩まされたこともあったが
栄光をほしいままにしてきた。
そんなボルトだが、今年で29歳と決して若くない年齢になり、
さらに左脚の故障のため2試合欠場と、
人類最速の名を保持し続けた男もここまでかと
「限界説」もまことしやかにささかれた。
自身も自伝のなかで
「100mでこれまで以上のタイムはなかなか出せないだろう」
と述べている。
余裕なんてなかった。
「調子は万全ではない。ただ俺の目標は引退するまで1番であり
続けること。衰えたという人もいるかもしれないが、まだまだ速く走れる。」
己の強さを誇示し、己を追い立てた。
若さ溢れる新星も現れるなか
10年以上も世界のトップとして戦い続けてきた。
肉体的に「勤続疲労」していてもおかしくはない。
だが、やはりこの男は強かった!
2大会連続2冠を達成。
自身が持つ歴代単独トップの大会通算金メダル獲得数を10個に更新。
人類最速の称号を防衛したのだ。
速さの戦いというよりは
強さの戦いだった。
何がここまで彼を突き動かすのか。
それは愛する母国、子どもたちの未来のためだ。
ジャマイカは貧富の差が激しく、
凶悪犯罪も多発している。
もちろん貧困は教育問題にも直結しており、
教育を受けられない子供たちも少なくない。
そんな子どもたちのために
”ウサイン・ボルト募金”を設立し支援している。
自分が活躍することで国を支え、
子どもたちがきちんとした教育を受けられる。
その思いを胸に人類最速の男は走り続ける。